電球の種類
照明器具にとって欠かせない存在、それは電球です!
照明器具があっても電球が取り付けていなければ灯りは点きません。(最近では、LED内臓の照明器もあるので、そのような製品は電球不要ですが…。)
もちろん電球にも様々な種類があり、次に挙げるものが家庭用の照明器具に使われる電球の主な種類となります。
白熱電球
ガラス球内の抵抗体(フィラメント)に電流を通して発光させる電球。
1879年にアメリカのトーマス・エジソンが実用化させ、照明用電気器具の主流となりました。
オレンジがかった暖かみのある光が特徴で、蛍光灯やLED電球に比べて電力消費が多く、寿命も短い。
LED電球
LED電球とは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)と呼ばれる電子部品(半導体素子)で、電気エネルギーを光エネルギーに変換することで発光する電球のことで、白熱電球や電球形蛍光灯に比べて消費電力が少なく長寿命という特徴があります。
登場した当初は、価格も高く敬遠されがちでしたが、技術が進み低価格化されるようになるにつれ主力の電球として扱われるようになってきました。
消費電力や寿命のことを考えればLED電球一択となるところですが、近年ではLED電球にもフィラメントタイプが出てくるなど、まだまだ白熱電球独特の温かみのある光のファンだという方も多く、あえて白熱電球を選ばれるお客様も数多くおられます。
見た目が白熱電球のようなフィラメントタイプのLEDも人気ですね!
照明器具と電球の適合
先にも書かせていただきましたとおり、電球にもいろいろな種類があり、その大きさや形状、明るさなどは実に様々です。
照明器具に電球が適合していないと、せっかく電球を買ってきたのに使えない…とか、最悪の場合には大切な照明器具の故障につながったりすることにもなりかねません。
お使いになる照明器具にどんな種類の電球が適合するのかをしっかりと確認して、失敗のない電球選びをしましょう!
口金のサイズ
口金(くちがね)とは、電球のソケットに差し込む側のネジのような山が付いている金属部分のことで、この口金の部分をクルクルと回すことで電球を照明器具に取り付けます。
この口金にはいくつかのサイズがあり、日本国内の家庭用照明で一般的なのは「E17」と「E26」の2種類となります。
「E17」は口金の直径が17mm、「E26」は口金の直径が26mmという意味で、これらは口金や照明器具側のソケット部分のサイズを測ることで簡単に確認することができます。
また、口金のサイズには小型電球に使われている「E17」や一般電球に使われている「E26」の他にも、ハロゲンランプなどに使われる「E11」や常夜灯としてお馴染みのナツメ球に使われる「E12」などもあります。
口金サイズの最初に付いているEの文字は、電球の発明者として有名なエジソンの頭文字が由来となっているんですよ!
明るさ/消費電力
白熱電球などの明るさを表現する際によく「60W」と記載されているように、W(ワット)という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
このワットいう言葉は、明るさを表す単位と思われがちですが、実際にはこれは消費電力を表す単位で、その電球が1秒間に消費する電気エネルギ=消費電力のことを意味しており、ワットの数値が大きいほど消費電力は高くなり、電球は明るくなります。
一方でLED電球の場合は、白熱電球に比べてはるかに少ない消費電力で白熱電球と同等の明るさを実現できることから、LED電球の明るさにはlm(ルーメン)という単位を用います。
ただ、白熱電球からLED電球に交換する場合に、ルーメンとワットの相対的な明るさの関係が分かりにくいこともあり、LED電球のパッケージにはよく「60W相当」や「100W相当」という表記が記されています。
これは、現在の私たちの暮らしの中ではまだまだワットという表現の方が馴染みが深いことから、白熱電球からLED電球に交換する際に、この「60W相当」という表記を目安にご使用されていた白熱電球と同等のワット数のものを選んでいただけるように表記されています。
また、よくいただくご質問の中に「今までと異なるワット数の電球に変えてもいいのでしょうか?」というものがあるのですが、こちらに関しましては以前使用していた電球よりもワット数の低いものでしたらOKです。
厳密にいうと、照明器具にはそれぞれ規格というものがあり、最大消費電力が定められていますので、その最大消費電力内の電球でしたら問題ございません。
逆に現在ご使用の電球よりもワット数の高いものに交換した場合は注意が必要です。
例えば60Wの電球を100Wの電球に交換した場合、使用している照明器具の最大消費電力が100W以上なら問題ないのですが、最大消費電力が60Wだった場合、照明器具の規格よりも高い電球の熱に耐えきれずに照明器具の故障の原因となったり、最悪発火事故につながる可能性もあるので、電球交換の際は必ず照明器具の最大消費電力内のものを選ぶようにしましょう!
もし、お使いの照明器具の最大消費電力が分からない場合は、元々付いてあった電球と同じワット数のも、もしくはそれ以下のものをお選びいただけましたら大丈夫です。
照明器具の規格は、照明器具の説明書や照明器具本体に記載があるので、よーく確認してくださいね!
明るさとお部屋の大きさ
次に、お部屋の大きさに対しての照明器具の明るさの目安ですが、下記表にてご確認いただけましたら幸いです。
ただし、こちらはあくまでも目安となっておりまして、実際のお部屋の形状や取り付ける照明器具の位置やデザインによって視覚的な明るさは異なります。
また、近年の住宅に多く見られるリビングとダイニングが一体となった空間などでは、同一空間にある他の照明器具との兼ね合いもございますので、あくまでもご参考としていただけましたら幸いです。
明るさの感じ方は個人差があるので、最終的にはお好みでお選びください!
電球の色
白熱電球の場合は基本的に電球の色は電球色になりますが、LED電球の中には色の選べるものも多く、この電球の色によってお部屋の印象や体感などがガラッと変わってきます。
現在、一般的に販売されている電球には「電球色」「昼白色」「昼光色」の3つの色設定があり、選ぶ電球の色によってお部屋でリラックスできたり、集中力を高めたりと様々な効果が期待できます。
お部屋の目的によって電球の色を変えることが、イメージ通りの空間への近道です!
照明器具を選ぶ際には是非とも電球の色にもこだわり、あなたにとって最適な空間を作り上げましょう。
電球色
電球色は、オレンジがかった温かみのある色です。
比較的明るさを抑えた落ち着きのある色で、リラックスしたい空間に適しています。
また、色温度的に料理を美味しそうに見せる効果もあるので、ダイニングテーブル上の照明にもオススメです。
電球色の電球は、リビングやダイニング、和室、寝室、トイレなどにオススメです!
昼白色
昼白色は、太陽光に最も近い自然な光の色です。
お部屋は自然な雰囲気になるため、様々なお部屋に適しています。
屋外にいる時と色味の感覚が近いため、外出時の服装を選ぶ空間やお化粧をする空間にもオススメです。
昼白色の電球は、リビングやキッチン、洗面所、服を選ぶお部屋などにオススメです!
昼光色
昼光色は、青みがかった最も明るい色です。
この色は、脳を覚醒させ集中力を高めるのに最適といわれているため、オフィスや勉強部屋などに適しています。
細かいものが見えやすくなるので、作業スペースには向いていますが、その反面目が疲れやすくなります。
昼光色の電球は、オフィス、書斎、勉強部屋、作業部屋などにオススメです!
配光角度
配光角度とは、電球が照らすことのできる範囲を角度で表したもので、電球の構造によってそれぞれ異なる配光角度を持っています。
白熱電球は配光角度約300度で、天井近くまで四方八方を均一に照らします。
一方、従来のLED電球は、配光角度約120度と狭く、照らせる方向は下方向のみでしたが、最近では技術の進歩により、配光角度が約260度と照射範囲の広い「全方向タイプ」や「広配光タイプ」も増えてきています。
LED電球を選ぶ際には、玄関や階段などの下方向を効率的に照らしたい場所ではあえて下方向タイプ、リビングなどのお部屋全体を明るくしたい場合には配光角度の広い「広配光タイプ」や「全方向タイプ」を選ぶようにしましょう。
以上、電球をお選びいただく際のポイントをご紹介させていただきました。
また何かご不明な点がございましたらご遠慮なくご相談ください。